脳を旅する展

認知症世界に触れるデザインミュージアム

認知症の理解につながる、知られざる脳のはたらきをあなた自身の脳を旅して体感してみてください。さあ、一緒に脳の旅へ出発しましょう。

vol. 00

脳を旅する展

認知症世界に触れるデザインミュージアム

いま、あなたの右足のつま先には何を感じますか?

ちょっと窮屈な靴の内側
ぴんっと張った靴下の生地
ひんやりとかたいフローリング

あなたの気づかない間も、あなたの身体は、大量の情報を知覚し、
それを脳で認知・思考・判断し、何らかの行動しています。
認知症とは、そもそも脳のはたらにに何らかのトラブルが生じ、
暮らしづらくなる状態のことを言います。

本展では、認知症のことを深く理解するために、
今あなたの脳に何が起こっているのかを、
あなた自身の脳を旅しながら、知られざる脳のはたらきを体感していただく展示です。 さあ、一緒に脳の旅へ出発しましょう。




ミュージアムの観覧方法

本展は、アーティストやデザイナーなど様々な領域で活躍される方々の認知の仕組みを感じられる作品を集めて紹介するキュレーション展示型連載です。

連載では、作品を紹介・解説とともに、認知症のある方が抱える心身機能障害(心と身体の不調・トラブル・誤作動)と、その認知の理解をより深めることのできる、書籍「認知症世界の歩き方」に収録される認知症のある方が見ている13のストーリーとの紐付けがあります。作品をきっかけに認知症に対して関心を持ち、よく知るきっかけになればと思っています。





キュレーション・執筆担当|issue+design 稲垣美帆
愛知県出身。名古屋芸術大学デザイン学科ライフスタイルデザインコース卒業後、2015年よりissue+designに参画。デザインの視点と発想を学ぶ「大妻中野中学・高等学校 地域を変えるデザイン実践講座」、結婚できない若者を後押しする「前橋結婚手帳」などのプロジェクトを担当。認知症のある方が経験する出来事を「旅のスケッチ」と「旅行記」の形式でまとめた「認知症世界の歩き方」にも通ずるような、人の行為や知覚を発見することがライフワーク。


キュレーション・イラスト担当|issue+design 土屋はるな
千葉県出身。武蔵野美術大学基礎デザイン学科を2019年に卒業。デザインを通して社会課題と向き合いたいと思いissue+designに参画。特に教育、ジェンダーの領域について興味があり、現在は子育て教育や気候変動のプロジェクトに参加している。