認知症とともに生きる
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濱崎 良子(仮名)

年齢:

50 歳 (2019年10月インタビュー時点)

性別:

女性

居住地:

埼玉県

同居家族:

夫と子供の3人暮らし

職業:

元会社員/現主婦

診断年齢:

46 歳

診断名:

若年性認知症

認知症の評価スケール?Mini-Mental State Examination(MMSE)
国際的に最も広く用いられている本人への質問式の認知症のスクリーニング検査。見当識、記銘力、注意・計算、言語機能、口頭命令動作、図形模写等の認知機能の評価からなり、総得点30点で一般に23点以下を認知症の疑いとする長谷川式スケール(HDS-R)
我が国で広く用いられている本人への質問式の認知症のスクリーニング検査。年齢、見当識、3単語の即時記銘と遅延再生、計算、数字の逆唱、物品記銘、言語流暢性の9項目からなり、総得点30点で、一般に20点以下を認知症の疑いとする。
:

MMSE 6点 (2019年4月時点)

介護保険サービス利用:

週に3、4回デイサービス利用

これまでのあゆみ

2015年(46)

子供が生まれ、実家によく行っていた
そこで自分の母が変化に気づく。父が認知症で、母は父の介護をしている
自分の祖父母も認知症であった

診断

2015年(46)

母が何かがおかしいと思い、病院に行き、検査の結果診断を受ける

2017年(48)

夫が家を購入、そこに住み替える
環境が変わり、家にいてもどう過ごしたら良いかわからないことが増える
子どもは年長になる

2018年(49)

できていたことができない
この前年から介護サービスの支援を受けるよう主治医から提案され、4月になり初めて夫が市役所に相談に行く
春、子どもが小学生となり毎日のお迎えが大きな負担となり、周囲に相談したところ、学童を利用できるのではとアドバイスを受け市役所に申込に行く。家に自分がいるため、学童には入れないと思っていた
また、夫の友人から、介護サービスについて具体的な計画が立ち、様々な支援が受けられるようになる

2019年(50)

デイサービスに通うようになり、だんだん慣れてくる

2019年(50)

デイに行かない日は夫が昼に様子を見に帰ってくる
夜はデイサービス職員さんが夫の帰りまで家にいてくれることもある

2020年(50)

夫は、「計算が難しい」「同時・多数のことが作業できない」「月日・曜日がわからない」など、症状は日々変化し、困りごとや難しいことが徐々に増えているという印象を受けている

人生・生活の喜び

1

発症前後で変わらない喜び

会社員時代の同僚が自分を食事会に誘い出してくれたり、家に遊びにきてくれること

2

発症前後で変わらない喜び

食べること。美味しいからいっぱい食べる

今後やってみたいこと

いま自分がいるところで自分がやれることがあるかなあ。あるといいなあと思います。
子どももいるし、友人もたくさんいます。でもずっと家の中にいるのではなく、友人といろんなところへ出かけたいと思います。

生活課題

電話・スマホ

喜び

2

喜び

1

心身機能障害

社会へのメッセージ

私がいつか何かでイライラしていたとき、子どもを怒ってしまって、娘に可哀想な態度で接してしまったことがあります。「ママは認知症があるんだよね」というと、子供が「なんで認知症になったの?」と聞きます。子どもは、ママが何をやっているのかな、周りのお母さんたちとちょっと違うなと思っています。一緒に怒ったりすることもありますが、甘えてくれることが嬉しいです。