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川浦祐子(仮名)

かわうら ゆうこ

年齢:

87 歳 (2020年3月インタビュー時点)

性別:

女性

居住地:

東京都国立市

同居家族:

グループホームにて一人暮らし

職業:

元障害者施設の調理担当/現無職

発症年齢:

83 歳頃

診断年齢:

83 歳

診断名:

アルツハイマー型

認知症の評価スケール?Mini-Mental State Examination(MMSE)
国際的に最も広く用いられている本人への質問式の認知症のスクリーニング検査。見当識、記銘力、注意・計算、言語機能、口頭命令動作、図形模写等の認知機能の評価からなり、総得点30点で一般に23点以下を認知症の疑いとする長谷川式スケール(HDS-R)
我が国で広く用いられている本人への質問式の認知症のスクリーニング検査。年齢、見当識、3単語の即時記銘と遅延再生、計算、数字の逆唱、物品記銘、言語流暢性の9項目からなり、総得点30点で、一般に20点以下を認知症の疑いとする。
:

HDS-R 16点 (2020年1月時点)

要介護度?介護保険制度において、心身の状況に応じて判定される介護の必要度。なんらかの社会的支援を要する要支援(1・2)、部分的(要介護1)から最重度(要介護5)の介護を要する要介護の段階がある。<:

要介護1 (2020年3月時点)

介護保険サービス利用:

グループホーム居住のため介護保険サービス利用なし

これまでのあゆみ

診断

2016年(83)

2人の子供が独立した後、夫と国立の自宅(一軒家)に2人で暮らしながら、スーパーの仕入れ担当、障害者施設の調理担当として働いていた
現在居住しているグループホームのデイサービスには、当時夫が通っており付き添いで来ていた
徐々に夫のデイサービス利用中に何度も電話をかけてしまったり、送迎時に自宅の片づけができていない様子が見られるようになる
その後、夫のケアマネジャーによる打診で病院を受診したところ、アルツハイマ-型認知症と診断される
同時期に介護認定(要介護1)を受け、まずはデイサービスに週2日通うことになる
その3ヶ月後、訪問看護(服薬確認)と訪問介護(ごみ捨て)を各々週1回利用するようになる

2017年(84)

その後も自宅にモノにあふれるようになっていたため、ケアマネジャーとデイサービス職員が掃除・片づけを行うも、引き続き入浴ができない、薬の飲み忘れなどが確認されていた

2019年(86)

夫が入院、毎日病院まで1人で見舞いにいっていたが、その間も居住環境が悪くなり、モノがさらに増え、漏電も心配される状態になる。介護保険サービスの利用に対して拒否感があり、ヘルパーも訪問できない様子であった
周囲との接点のない状態が続く中、年末に夫が逝去したことをきっかけに家族が集まる機会があり、グループホームへの入居を検討する

2020年(87)

現在のグループホームに空きがでて入居する
最初は入居生活の難しさがあったものの、グループホームで以前仕事としていた料理を担当するようになり、現在はグループホームで落ち着いて生活を続けている

2021年(88)

グループホームにて、調理・片付け・ゴミ捨てなどの役割を持ちいきいきと暮らしている

人生・生活の喜び

1

今は諦めてしまった喜び

登山

2

発症後の喜び

グループホームで料理をふるまい、みんなが美味しいと言ってくれること

今後やってみたいこと

今グループホームでやっている料理の仕事を続けていきたい

生活課題

心身機能障害

社会へのメッセージ

特にない、今目の前の仕事に打ち込むだけ